住宅ローンを滞納した場合の流れと保証会社への支払い義務について詳しく解説します
住宅ローンを滞納すると、不動産が差し押さえられ、競売にかけられる可能性がありますが、これは即座に行われるわけではありません。
まずは、支払い滞納による流れを具体的にご説明します。
滞納があると、1ヶ月から2ヶ月程度で、金融機関から督促状が送られてきます。
督促状は、支払い期限までに支払いが確認されなかった場合に、支払いを促す書類です。
もし未納分をすぐに支払えるのであれば、大きな問題にはなりません。
しかし、支払い滞納が3ヶ月以上続くと、信用情報機関のブラックリストに登録されてしまいます。
ブラックリストに登録されると、新たな住宅ローンを組むことはできず、クレジットカードの発行も制限される可能性があります。
参考ページ：名古屋市で住宅ローンの支払いが滞った不動産を売却する方法は？
さらに滞納が続くと、金融機関からは支払いを一括で求められます。
しかし、既に支払いが滞っている場合に、一括での支払いを即座に行うことは難しいでしょう。
この場合、法律上、支払い期限の猶予はなくなり、住宅ローン契約者の支払い義務は保証会社に移ります。
つまり、保証会社が契約者の代わりに残りの住宅ローンを支払ってくれるのですが、これによって返済義務がなくなるわけではありません。
ただし、支払い先が保証会社に変わることになります。
住宅ローンを滞納している場合の競売の申し立て
競売の申し立て手続きが行われると、住宅ローンの残りを支払ってくれる保証会社に対する返済も1ヶ月滞る場合、競売の申し立てが行われます。
この競売では、家の査定が行われ、その情報は裁判所のホームページで公開されます。
競売による強制退去
裁判所のホームページで競売の情報が公開されてから2週間後に競売が開始され、その後約2週間で入札が行われます。
買い手が見つかれば、1ヶ月後には強制退去させられます。
この場合、引っ越し費用は自分で負担しなければなりません。
競売での売却価格と住宅ローンの返済義務
競売では一般相場の6割から7割程度の価格で売却されることがあります。
もし競売での売却価格でも住宅ローンを完済することができなければ、残りの返済義務が残ってしまいます。
住宅ローンを滞納している不動産の売却方法
住宅ローンを滞納している不動産の売却方法についてご紹介します。
競売を回避するためには、まずは債権者である銀行などとの交渉を行い、返済計画の変更や延滞料金の減免を求めることが重要です。
また、不動産の売却を検討する場合は、専門家のアドバイスを受けながら適切な方法を選ぶことが必要です。
競売よりも高値での売却を目指すためには、広告や仲介業者を活用するなど、多様な手段を検討することも重要です。