雨煙に霞むアルジェのカスバ / Casbah d’Alger, in the rain.

Casbah d’Alger (Kasbah of Algiers), Algiers, Algeria. February 2016, Olympus OM-D E-M1 2月の4連休弾丸渡航で東京から、雨煙が立ち込める冬の日のアルジェのカスバを訪れました。 映画『望郷』の舞台にもなったカスバは、16世紀ごろ、トルコの海賊の首領で、その後アルジェ総督になった、「赤ひげ」と呼ばれたハイール・エディンヌによりその基礎が築かれました。スペインからアルジェを奪還し、オスマン帝国の権力を背景にアルジェ沿岸一帯を支配したエディンヌらは、外敵の侵入を防ぐために城壁内に迷路のような坂道や急勾配な階段を走らせ、小路に沿って建物が密集し林立するに至ります。 本来のカスバは美しかったと言われますが、現在のカスバは建物の老朽化が著しく、隣接する建物同士が支え合うような状態で、建物崩落後にできたと思われる空き地も目立ち、スラム化も進み、綺麗とは言いがたい状態ですが、往時の雰囲気をかすかにとどめています。近い将来姿を消してしまう世界遺産なのかもしれません。 アルジェリア共和国アルジェ市、アルジェのカスバ 2016年2月撮影、Olympus OM-D E-M1 注記)  私がアルジェリアを訪問した、2016年2月時点では、観光ビザの取得に ”アルジェリア現地の旅行代理店からの招待状”が必要だったため(ホテル発行の署名入りホテル予約確認書のみで、ビザ個人取得が可能だったとの情報もあります)、平素は個人手配で一人旅をしておりますが、ビザ手配も兼ねて旅行代理店にアレンジを依頼致しました。 アルジェのカスバは、現在治安悪化のため、観光客の散策ルートも限定され、丘の上のカスバの入口の警察署に入域の届け出をしたうえで、地元ガイド同行のもとで散策することになります(ガイドを付けていない場合は、警察官が同伴してくれるとの記載が複数のガイドブック等にありますが、私自身は事実確認を取れていません)。 私自身、散策中は特に治安の悪さを感じませんでしたが、アルジェ市民一般も用がなければ立ち入らない地域とのことですので、単独での散策はお止めください。